文部科学省が推進する新学習指導要領のもと、大学入試共通テストの出題傾向は大きく舵を切った。未知の実験データやグラフを読み解かせ、現象の背景にある規則性を推論させる「思考力・判断力・表現力」を重視する問題がスタンダードになっている。
こうした試験において、イオン化列を覚えているだけの受験生は容易にふるい落とされる。問われるのは、「マグネシウム板と亜鉛板を水溶液に浸した際、どちらの電極でどのような質量変化が起きるか」をグラフから読み取り、イオン化傾向の差とファラデーの法則を組み合わせて立式するような複合的思考力だ。語呂合わせは思考のスタートラインに過ぎず、そこから素早く論理を展開できるかが合否を分ける。