興行のあり方を変えたもう一つの要因は、ソーシャルメディア上の自発的な熱量だ。事前の大々的なプロモーションを行わず、あえて情報を絞って公開された作品が、鑑賞直後の熱狂的なツイートや短尺動画をきっかけに大化けする現象が相次いでいる。
「ストーリーの予備知識なしで観に行ってほしい」「ラスト10分の衝撃を共有したい」といった熱量の高い口コミが瞬く間に波及。一度観た観客が「伏線を確認するため」「あの空気感をもう一度味わうため」と何度も劇場に通い詰めるリピーター文化が根付き、ロングラン上映へと繋がるサイクルが確立されている。