清里開拓の父であるポール・ラッシュ博士が1938年に創設した清泉寮。その歴史を受け継ぐ清泉寮ジャージー牧場で育まれるジャージー牛のミルクは、一般的な乳牛(ホルスタイン種)のそれとは根本から成分設計が異なります。ジャージー種の原乳は乳脂肪分が4.3%以上、無脂乳固形分も9%を超え、β-カロテンを豊富に含むため、ほんのり淡い黄金色を帯びた「ゴールデンミルク」と称されます。
最大の転換点は、清泉寮ジャージー牧場がジャージー種として日本で初めて「有機JAS規格」の認証を取得したことです。農薬や化学肥料に頼らない循環型酪農によって育まれた牛から搾る有機ジャージー牛乳は、ただ濃厚なだけではなく、後味が驚くほど軽やかで雑味がありません。
実際に口に運ぶと、まず舌の上に広がるのは練乳を思わせる濃密な甘みと芳醇な乳の香りです。しかし、一般的な高脂肪アイスクリームにありがちな喉の渇きやベタつきは一切残りません。八ヶ岳の清冽な天然水がベースの配合を支え、計算し尽くされた滑らかなテクスチャーが、標高1,400メートルの澄んだ空気感と見事に調和しています。この「濃厚でありながらキレが鋭い」という味覚体験こそが、リピーターを離さない決定的な理由です。