荒井チェリー先生による原作コミックスは、2009年の連載開始から15年に及ぶ長期連載を経て、単行本全16巻をもって堂々の完結を迎えました。長期連載でありながら物語の軸がブレることなく、登場人物たち全員の成長と心の機微が丁寧に描き切られています。
終盤では、人外の一族としての掟や、人間社会で暮らしていくことの限界、そして人間と妖の寿命の差といったシリアスなテーマにも踏み込みます。しかし、最終的に小紅と白夜が出した答えは「互いを尊重し、共に人間社会で生きていく未来」でした。
小紅の姉である紅緒のシスコン描写や、真白の可愛らしい奮闘といった日常のテンポ感を保ちつつ、ラストは読者に深い余韻を残す大団円となっています。アニメ版の続きとなるエピソードでは、ふたりの距離感がより自然に縮まっていく過程や、周囲の友人関係の進展も濃密に描かれており、アニメしか観ていないファンにとっては必読の完結編です。