日本で「毎日シャンプーをする」習慣が定着したのは、1980年代後半の朝シャンブーム以降のことです。それ以前は週に2〜3回の洗髪が一般的であり、過剰な洗浄が頭皮トラブルを招く要因として皮膚科医の間で懸念されています。
頭皮には、外部刺激や雑菌の繁殖から皮膚を守る「皮脂膜」が存在します。洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーなどで毎日皮脂を根こそぎ落としてしまうと、頭皮は乾燥を防ごうとして過剰な皮脂を分泌する「リバウンド現象」を起こします。これが「洗っているのに夕方になると頭皮がベタつく・におう」という悪循環の正体です。
さらに、バリア機能が低下した頭皮では慢性的な微小炎症が発生します。毛根周辺の細胞がダメージを受けることでヘアサイクルが乱れ、「洗髪頻度の過剰による抜け毛や薄毛の進行」へと直結します。かゆみやフケが治まらない場合、まずは「洗う回数を減らす」選択肢を疑う必要があります。