2023年を象徴するコラボレーションの中でも、際立った存在感を放ったのが以下の4大プロジェクトです。いずれも単にキャラクターやロゴをあしらうだけでなく、世界観をフレームの構造美にまで落とし込んだことで熱狂的な支持を集めました。
まず、同年3月にリリースされ社会現象を巻き起こしたのがJINSちいかわコラボです。ちいかわ、ハチワレ、うさぎそれぞれの表情やモチーフをテンプル(つる)エンドや鼻パッドに精巧に刻印し、大人でもオフィスで自然に掛けられる絶妙なニュアンスカラーを採用しました。購入特典として用意されたオリジナルケースやセリート(メガネ拭き)といったJINS限定ノベルティは、ファンの収集欲を極限まで刺激し、フリマアプリでの異常な高値取引を招く一因ともなりました。
続いてアウトドアフリークを唸らせたのが、7月に第2弾として展開されたJINSスノーピークコラボです。キャンプや登山での実用性を極限まで追求し、フレームとサングラスプレートをマグネットで瞬時に切り替えられる「JINS Switch」システムや、折りたたんでコンパクトに収納できるフォールディング機構を搭載。サコッシュとしても機能する付属ケースの実用性を含め、機能主義デザインの到達点として高い評価を獲得しました。
さらに秋冬シーズンには、テレビアニメ第2期の熱気そのままにJINS呪術廻戦コラボが投下されました。「懐玉・玉折」「渋谷事変」のキャラクターたちが持つ内面や象徴的な術式、呪具をチタンやアセテート素材の切削ラインで冷徹に表現。五条悟モデルの洗練されたミニマリズムや夏油傑モデルの陰影あるカッティングは、作品ファンのみならず純粋なアイウェア好きの審美眼をも唸らせる完成度でした。
ファミリー層から往年のゲームファンまでを幅広く網羅したJINSポケモンコラボも、ピカチュウやイーブイ、ミュウといった人気ポケモンの特徴をさりげなく取り入れ、子ども用から大人向けのシックなメタルフレームまで重層的なラインナップでロングセラーを記録しました。