物語のクライマックスにおいて、主人公たちが辿り着く結末は実に皮肉で、かつ痛烈だ。表向きの「謝罪」という行為が、いかに政治的カードとして消費され、真の和解から遠ざかる道具として利用されてきたかが暴き出される。ラストシーンでは、敵対していたはずの双方が、全く同じ利益構造の上で「対立」をビジネスにしていたというグロテスクな構図が明らかにされるのだ。
この衝撃の結末に対して、ネット上では「爽快なアンチテーゼだ」と絶賛する声が上がる一方で、「救いがない」「あまりにも冷酷な現実突きつけだ」と物議を醸している。しかし、この賛否両論の激しさこそが本作の提示する真実だろう。どちらか一方の視点に偏ることを許さない冷徹なラストは、従来の凡百なエンタメ作品とは一線を画する破壊力を持っている。