歴史が長く知名度が高いレストランだからこそ、過去の情報と現在の仕様が混同され、来店後に「思っていたのと違った」と戸惑うケースが少なくありません。ここでは、予約前に必ず解消しておくべき3つの誤解と盲点を整理します。
盲点1:「ハプナのカニ食べ放題」の現在における提供条件
かつてのハプナを知る世代のあいだでは「ハプナに行けば昼でも夜でも山盛りのカニが食べられる」という記憶が強く残っています。しかし、世界的な水産資源の価格高騰と物流コストの上昇を受け、ハプナのカニ食べ放題の現在のルールは明確に区分されています。
2026年現在の通常営業において、ボイルズワイガニの食べ放題が提供されるのは原則としてディナータイムのみです(お正月やゴールデンウィークなどの一部特別催事期間を除く)。ランチタイムにカニ目当てで予約を入れると、会場でカニが見当たらず落胆することになります。カニを心ゆくまで堪能したい場合は、迷わずディナー枠を選択してください。
盲点2:ランチ90分制における「移動距離とカニ剥き時間」の罠
品川プリンスホテルのブッフェの時間制限は、ランチが90分、ディナーが120分と定められています。とくに注意が必要なのがランチの90分制です。ハプナはフロア面積が広いため、座席の位置によってはブッフェボード(料理台)までの往復に1回あたり2〜3分を要します。
さらに、ディナーの120分制であっても、無言でカニの殻を剥く作業に没頭していると、あっという間に60分以上が経過してしまいます。「カニとローストビーフを食べただけでデザートまで辿り着けずに終了時間になった」という失敗談は後を絶ちません。開始から最初の60分で温菜・肉・海鮮を一通り揃え、残り30分〜40分をスイーツとコーヒーに充てるタイムマネジメントが満足度を左右します。
盲点3:ハプナと「TABLE 9 TOKYO スイーツブッフェ」の決定的な違い
同じ品川プリンスホテルのメインタワー内にありながら、1階の「ハプナ」と39階の「TABLE 9 TOKYO」はコンセプトが180度異なります。TABLE 9 TOKYOのスイーツブッフェ(現在は主に「アフタヌーンティースイーツコース」として展開)は、セイボリー(軽食)と選べるメインデザートプレートに加え、バラエティ豊かなプティフールやアイスクリームを好きなだけ楽しめる構成です。
ガッツリとした食事や和洋中のファミリー向けバイキングを求めるなら1階の「ハプナ」、高層階のパノラマ夜景や眺望を眺めながら、洗練されたスイーツと紅茶・カクテルをゆったり味わいたいなら39階の「TABLE 9 TOKYO」と、目的に応じて明確に使い分ける必要があります。