本作の歌詞において最も特徴的なのは、「死」と「来世への生まれ変わり(輪廻転生)」をテーマにした極めて独自の死生観です。主人公は自らの死後、神様のような存在と対面し、次の命についての選択を迫られている状況から物語が進行します。
来世で別の何かに生まれ変わる際、前世の記憶をすべてリセットされるという絶対的なルールに対し、主人公は強い抵抗を示します。「君」と一緒に過ごした記憶、愛した日々の記憶を奪われるくらいなら、人間に生まれ変わる必要すらないと訴えかけるのです。
「もしも生まれ変わるなら、君の身近にある些細なもの(虫や雨、あるいは風など)で十分だ」という論理展開は、自己の肉体的な幸福よりも「君を認識し続けられること」を最上位に置く野田洋次郎特有の狂気的なまでの純愛観を表しています。