子門真人(本名:藤川正治)は、単なる一発屋の童謡歌手ではありませんでした。1960年代後半から音楽活動を開始し、1970年代の日本アニメ・特撮ソング黎明期を支えた、まさに日本アニソン界の最高峰に位置するトップシンガーです。
彼の名を不滅のものにした代表作には、以下のような歴史的タイトルが並びます。
- 『レッツゴー!! ライダーキック』(1971年 / 『仮面ライダー』主題歌):藤岡弘、版に続きボーカルを担当。力強く張りのあるハイトーンで変身ブームを決定づけた不朽の名曲。
- 『ガッチャマンの歌』(1972年 / 『科学忍者隊ガッチャマン』主題歌):ダイナミックなシャウトと圧倒的な声量で、タツノコプロの代表的ヒーローアクションを彩った名曲。
- 『ホネホネ・ロック』(1976年 / 『ひらけ!ポンキッキ』):たいやきくんに続いてリリースされ、リズミカルでコミカルな難曲を見事に歌いこなした。
- 『スター・ウォーズのテーマ』(1978年):映画日本公開時に日本語詞で歌唱し、独自の存在感を放った異色作。
専門家や同業者からの歌唱力に対する評判は極めて高く、正確無比なピッチ、クラシックやベルカント唱法を思わせる共鳴、そして哀愁を帯びた独特のビブラートは唯一無二と評されています。彼が歌うことで、子供向けの楽曲であっても重厚な音楽作品へと昇華される力を持っていました。