天皇誕生日をめぐっては、法制度や歴史的経緯に関してネット上でしばしば事実と異なる情報が散見されます。代表的な2つの誤解を整理します。
誤解①:「退位された上皇陛下の誕生日(12月23日)は今後も祝日にならない」
現時点では平日ですが、将来にわたって絶対に祝日にならないと決まっているわけではありません。明治天皇の誕生日(11月3日)が「文化の日」、昭和天皇の誕生日(4月29日)が「昭和の日」となったように、将来的な祝日法改正によって歴史的な記念日として再制定される余地は法制上残されています。ただし、存命中の上皇誕生日を祝日にすることは避けられたという経緯があります。
誤解②:「一般参賀はお金を払えば優先席で見られる」
一般参賀は完全無料の公的行事であり、民間ツアーや有料観覧席などは一切存在しません。悪質な転売サイトや偽の優先入場案内などを謳う不審な情報には十分な注意が必要です。公式情報は常に宮内庁の発表のみが基準となります。
【プロの結論】一般参賀に参加すべき人・オンライン参賀を選ぶべき人の判断基準
皇室の伝統行事に直接触れる体験は貴重ですが、当日の現場環境は過酷な側面も持ち合わせています。現地参加を検討するにあたり、以下の基準を参考にすることをおすすめします。
- 現地参加が向いている人:
- 皇居宮殿の荘厳な空間を肌で体感し、陛下のお言葉を肉声で直接拝聴したい人
- 手荷物検査や長時間の屋外立ち見(1〜2時間程度)に耐えうる体力と防寒準備がある人
- 記帳所に自身の名前を直接残し、皇室への祝意を形にしたい人
- 慎重になるべき人(自宅での中継視聴が推奨される人):
- 厳冬期の屋外待機によって体調を崩しやすい高齢者や乳幼児連れのご家族
- 人混みや長時間の行列待機が苦手な人
- 車椅子利用などで移動動線に不安がある人(※専用スペースは用意されていますが、混雑時の入退場には時間を要します)