ブルゾンちえみ「35億」ネタの誕生秘話と現在|藤原しおりの真相

ブルゾンちえみ「35億」ネタの誕生秘話と現在|藤原しおりの真相

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彼女の快進撃の起点となったのは、日本テレビ系『ぐるナイ!おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP』(2017年1月1日放送)での優勝でした。当時、芸歴わずか2年目だった彼女が見せた完成度の高いコント「キャリアウーマン」は、深夜番組の枠を超えて一気にSNS上で拡散されました。

このネタの最大の魅力は、失恋や片思いに悩む女性読者・視聴者に対し、上から目線でありながらも全幅の肯定感を与える独特の語り口にあります。「ダメウーマン」「自分から狩りに出ないと、男ができないと思ってない?」「花は自分からミツバチを探しに行きますか?……探さない、待つの」といった強気な名言の数々は、従来の自虐を売りにしがちだった女性芸人のスタイルとは一線を画していました。

特にハイライトとなる「ブルゾンちえみ 35億 セリフ」のシークエンスは、観客の期待を最高潮に高める完璧なリズムと間(ま)で構築されていました。

「じゃあ質問です。地球上に男は何人いると思ってるの?」
「……35億。」
「あと、5000万人。」

ネタの作り方や誕生秘話について、本人が当時のインタビューや手記で明かしたところによると、この数字は適当に思いついたものではなく、当時の世界人口(約73億人)から男性の比率を算出したリアルなデータがベースになっています。「数字のインパクト」「口に出したときの語感の良さ」「誰も傷つけないポジティブなメッセージ」が合致した瞬間、あの歴史的なパンチラインが完成しました。結果として2017年のユーキャン新語・流行語大賞でトップテン入りを果たすなど、日本中がこの数字を口にする熱狂を生み出しました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。