ネット上の掲示板やSNSで最も物議を醸しているのが、ロール式ゲートを「階段の降り口(階段上)」に設置する行為の是非です。消費者庁や独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)などの事故事例でも、ベビーゲートの不適切な設置による階段転落は重傷事故につながりやすい類型として厳重な注意喚起が続けられています。
結論から申し上げると、「突っ張り式」や粘着テープ等の「穴あけ不要アタッチメント」を用いた階段上設置は極めて危険であり、絶対に避けるべきです。突っ張り構造は壁面の摩擦力と反発力のみに依存しているため、子どもがゲートに激突したり強く揺さぶったりした際、壁紙の滑りや石膏ボードのたわみによって一瞬で外れるリスクを孕んでいます。
欧州安全基準(EN1930)や米国のASTM規格、日本のSG基準において、階段上への設置が認可されているロール式ゲートは「柱や間柱に木ネジで直接アンカー固定するタイプ」かつ「特定方向への負荷試験をクリアしたモデル」に限定されています。賃貸住宅で壁を傷つけたくないという理由から、サードパーティ製の突っ張りスタンドを使って階段上にロール式を設置するケースが見られますが、万が一の破断時に子どもがゲートごと階下へ落下する大惨事を招きかねません。