情報が錯綜する中で、受診を検討している患者が最も警戒すべきは、インターネット上の不正確な噂や思い込みです。現場取材で判明した代表的な誤解を是正します。
誤解1:「移転が決まったから、名取では新規患者を受け付けていない」
これは完全なデマです。移転構想の議論と日々の診療は完全に切り離されています。名取市の現病棟では、平日毎朝8時30分から11時まで初診・再診の受付が行われており、新規の紹介患者も制限なく受け入れています。
誤解2:「県立病院だから紹介状がなくても当日ふらっと行けば診てもらえる」
宮城県立がんセンターは高度専門医療機関であり、原則として他院からの「紹介状(診療情報提供書)」が必要です。紹介状を持参せずに受診した場合、初診に係る選定療養費が別途徴収されるだけでなく、当日の混雑状況や診療科によっては予約外診療を受けられないリスクがあります。初診予約は専用窓口(022-381-1155)を通じ、かかりつけ医経由または事前連絡での取得が鉄則です。
誤解3:「がんセンターの精密検査は誰でも全額保険で受けられる」
自覚症状がない状態でのスクリーニングやセカンドオピニオン、予防的検診は保険適用外となります。例えば、同院が導入している高精度PET-CT装置を用いた全身がん検査「シンプル1日コース」は、自由診療として78,000円(税抜)で提供されています。保険診療と自費診療の線引きを正しく理解して申し込む必要があります。