頭皮トラブルの代表格である「頭皮ニキビ」「毛嚢炎(もうのうえん)」「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」は、自覚症状と発生メカニズムが明確に異なる。
■ 頭皮ニキビ(尋常性痤瘡)
過剰な皮脂と古い角質が毛穴を塞ぎ、内部でアクネ菌が増殖して発生する。毛穴に一致した赤みや軽い痛みが特徴で、普段から顔のTゾーンがテカリやすい体質の人に多く見られる。
■ 毛嚢炎(毛包炎)
毛根を包む毛嚢に、小さな傷などから黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が侵入して起こる細菌感染症である。ニキビよりも赤みが強く、中央に黄色い膿を持ちやすい。触れるとピリッとした明確な痛みがあり、かゆみはほとんどないケースが一般的だ。
■ 脂漏性皮膚炎
頭皮の皮脂を好む真菌(カビの一種)であるマラセチア菌が異常増殖し、その代謝物が皮膚を刺激して発症する慢性皮膚炎だ。最大の特徴は激しい頭皮のかゆみと、皮膚が剥がれ落ちるフケの増加である。ニキビ用の薬を塗ってもマラセチア菌には効果がなく、かえって悪化することが多いため注意が必要だ。