完璧に見える製品設計にも、ユーザーの環境や髪質によってはデメリットとなり得る注意点が存在します。
第一の落とし穴は、「高温多湿時の油分浮き」です。真夏の直射日光下や激しいスポーツ時には、水溶性成分が汗によって若干緩み、ハードスプレーで固めたスタイルに比べてホールド力が弱まる傾向があります。汗を大量にかくシチュエーションでは、仕上げに耐水性の高いフィニッシュスプレーを軽く重ねる工夫が求められます。
第二に、「ネット上で囁かれる白化現象の誤解」です。「粉を吹いたようになる」という噂がありますが、これはグリース単体では物理的に起こり得ません。原因の多くは、シリコンを多量に含むヘアオイルや他社製トリートメントと過剰に混ざり合い、化学的に析出(分離)したことによるものです。ベースケア剤との相性には留意する必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
現場のサロンワークおよび検証データを踏まえ、本製品を選ぶべき明確な基準を提示します。
【選ぶべき人】
- センターパート、パーマヘア、七三バーバースタイルを目指す方
- ツヤと清潔感を重視する20代〜40代のビジネスパーソン
- ワックスのベタつきや、ハードジェルの「やり直しがきかない固まり感」に不満がある方
- 1回のシャンプーですっきりと落としたいデイリーユース重視の方
【慎重になるべき人】
- 極度の軟毛・薄毛で、油分による束感によって地肌が透けて見えやすい方
- 完全なマット(ツヤなし)質感や、スーパーハードなトサカ状の立ち上げを求める方