現役当時の狂騒ぶりは、今振り返っても異様と言えるほどだった。日本と韓国のメディアは連日のように二人の動きを追い、練習風景の一コマから衣装の細部に至るまで過激な比較報道を繰り返した。国背負う重圧は、弱冠十数歳の少女たちが背負うにはあまりにも過酷なものだったはずだ。
しかし、二人は取材に対して決して相手を貶めるような発言をしなかった。メディアが煽り立てる対立構造の裏で、二人は静かに互いの存在を感じ取り、心の中でリスペクトを深めていた。自らの演技だけに集中し、リンクの上で結果を出すことだけで応えた姿勢こそが、アスリートとしての気高さを証明していた。