2016年になでしこジャパンの監督を退任して以降、佐々木則夫の動向には常に高い関心が寄せられてきました。現在の彼は、現場の一指導者という枠組みを大きく超え、日本の女子サッカー界全体を牽引する最高統括責任者、そして高等教育機関のリーダーとして多角的な活動を展開しています。
公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の女子委員長を務める佐々木則夫は、各年代の女子代表チームの強化方針の策定、指導者育成、WEリーグとの連携など、日本女子サッカーのグランドデザインを描く中枢を担っています。2024年のパリ五輪後に池田太監督が退任した際、新体制移行までの重要な過渡期において監督代行としてベンチ入りを果たし、日韓戦を快勝に導いた場面は、ファンや関係者の間で大きな話題となりました。いざという時に現場をまとめ上げる危機管理能力と統率力は、今なお健在です。
もう一つの重要な顔が、学校法人十文字学園における十文字学園女子大学の副学長および客員教授としての職務です。女子サッカー界の名門として知られる同大学において、スポーツを通じた女性のキャリア形成や人間教育に尽力しており、教育現場でも確かな存在感を放っています。講演活動やメディアでの鋭い解説を含め、名将の知見は次世代へと脈々と受け継がれています。