ニュージーランドのカフェカルチャーを語る上で、名匠デイビッド・バートンが築き上げた遺産を避けて通ることはできない。1980年代後半から90年代にかけて彼らが起こしたエスプレッソ革命は、ウェリントンを「南半球随一のコーヒーキャピタル」へと押し上げた。そのスピリットを受け継ぎ、世界中にファンを持つ「コーヒースプリーム」の存在感は日本でも年々増している。
赤坂の新店舗に息づくのも、まさにそのクラフトマンシップだ。豆の選定から抽出温度、提供するカップの質感に至るまで、徹底した美意識が貫かれている。ただ高級な豆を並べるのではない。生産者への敬意と、一杯を飲む人のライフスタイルを豊かにするカルチャーそのものを注ぎ込む姿勢が、舌の肥えた赤坂の大人たちを唸らせている。