便が細いのは大腸がんの症状?痔との違いや見逃せない初期サインを徹底解説

便が細いのは大腸がんの症状?痔との違いや見逃せない初期サインを徹底解説

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病変ができる大腸の位置によって、自覚症状の出方は大きく異なります。大腸は右下腹部の盲腸から始まり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、そして直腸へと至る約1.5〜2メートルの管状臓器です。

右側結腸(盲腸・上行結腸)は腸管の内径が太く、内容物も液状であるため、腫瘍が大きくなっても便の通過障害が起こりにくい特徴があります。そのため、便秘などの症状が出にくく、じわじわとした持続的な出血による「慢性的な貧血」や、右下腹部の鈍痛、しこりの自覚によって初めて発見されるケースが多く見られます。

対して、左側結腸(下行結腸・S状結腸・直腸)は腸管が細く、水分が吸収されて便が固形状になっているため、腫瘍による狭窄の影響をダイレクトに受けます。左下腹部の差し込むような腹痛、便秘と下痢の交代、便の狭小化、残便感といった症状が顕著に現れます。腸管が狭窄して腸内細菌叢のバランスが崩れると、異常発酵によって「腐敗臭のような強烈なおならの臭い」や頻繁な腹部膨満感が生じることもあります。

性別による傾向を見ると、大腸がんの症状(女性・男性)において疾患の本質的な差はないものの、受診に至る文脈に違いが表れます。女性の場合、もともと便秘症の人が多いため排便異常を「いつもの体質」と放置しがちであり、また婦人科疾患(子宮筋腫や卵巣嚢腫)による下腹部痛と混同されるリスクがあります。男性では、飲酒機会の多さから生じる慢性的な軟便・下痢と病初期の症状を見分けられず、発見が遅れるパターンが散見されます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。