この画期的な寮文化の礎を築いたのが、前監督である岩出雅之氏です。岩出氏は「体育会特有の軍隊的な上下関係は、選手の思考停止を招く」と痛感し、選手一人ひとりが自ら考えて行動する「自律型人材」の育成へと舵を切りました。勝つことだけを目的化せず、人間的な成長を促すこのアプローチは、大学選手権での前人未到の9連覇という大記録となって結実しました。
現在チームを率いる相馬朋和監督も、この揺るぎない育成哲学を継承し、時代に合わせたアップデートを続けています。相馬監督は選手との対話を重視し、寮内での過ごし方やコンディショニングへの意識をさらに高めるアプローチを展開。トップダウンの指示ではなく、選手同士が主体的に課題を見つけ解決する組織風土が、新時代を迎えてもなお常勝を維持する強さの基盤となっています。