エレベーターの扉が開くたび、漂う空気が一変する。地下から8階まで、各フロアには厳密かつマニアックなテーマが与えられている。1階で出迎える買取受付と注目の高額ディスプレイ。そこを抜けて上階へ向かうと、かつて子供たちが夢中になったおもちゃ、アニメの制作現場で使われた生原画、果ては海外でしか流通しなかった珍品までがぎっしりと並ぶ。
ガラスケースの中を覗き込めば、数十年前のソフビ人形が新品同然の状態で鎮座している。価格タグに並ぶ数字に思わず息をのむ瞬間も珍しくない。しかし、ここにあるのは単なる中古品ではない。当時の空気をそのまま閉じ込めた歴史的資料そのものなのだ。