バレーボールの全国大会常連校や実業団チームのトレーナー陣へのヒアリング調査でも、「ブロック時の突き指は選手が最も恐れる日常的アクシデントの一つ」として挙げられます。一度緩んでしまった靭帯は元の強度に戻るまで数週間から数ヶ月を要するため、復帰後のバレーボール突き指予防テーピングの徹底が不可欠です。
予防テーピングの目的は、指が逆方向に反り返るのを防ぐ「ストッパー」の役割を持たせることです。特に前衛でブロックに跳ぶブロッカー陣は、受傷歴のある指の関節部に13mm幅のホワイトテープをクロス状に1〜2本あらかじめ巻いておくだけで、直撃時の衝撃エネルギーを約30%〜40%分散させることができます。
しかし、テーピングは「関節の動きを制限する代償としてボールタッチの感覚を奪う」というトレードオフを抱えています。セッターやリベロなど繊細なハンドリングを要求される選手が過度にガチガチに固めてしまうと、オーバーハンドパスのコントロールが狂い、ドリブルなどの反則を誘発するリスクがあります。そのため、患部の回復段階に応じて「非伸縮による完全固定」から「伸縮テープによるテンションサポート」へと段階的に移行していく設計が極めて重要です。