かつて「一人で過ごすこと」はどこか寂しいもの、あるいは社交性の欠如として否定的に捉えられる傾向があった。しかし、その固定観念を根底から覆したのがエンターテインメント業界の潮流だ。ドラマ『孤独のグルメ』の歴史的な成功を皮切りに、一人飯や単独行動の持つ自由度の高さが広く周知された。
さらに、江口のりこが主演を務めた人気ドラマ『ソロ活女子のススメ』のヒットは、「積極的に一人を楽しむライフスタイル」を完全に市民権を得た文化へと昇華させた。誰にも合わせず、自分の気の向くままに焼肉を食べ、水族館を訪れ、夜景を眺める。こうした作品群が描き出す主人公たちの清々しい姿は、「ひとりの時間が欲しい」と願う多くの視聴者の背中を強く押し、精神的な救済を与えている。
現在、Netflix JapanやAmazon Prime Videoなどの大手配信プラットフォームでも、ソロライフやマインドフルネスをテーマにしたドキュメンタリーやドラマの視聴数が伸び続けている。映像コンテンツを通じた共感が、個々のソロ活を肯定する大きな社会心理の支えとなっている。