コンクリート詰め殺人事件 加害者 生い立ちを紐解くと、共通して見られるのは過度の暴力が支配する家庭環境と、規範意識の完全な崩壊でした。主犯格の少年Aをはじめとするメンバーは、幼少期から父親からの激しい体罰や夫婦間暴力(DV)を目撃して育っており、思春期を迎えるとともにその暴力を家庭内や外部へ向け始めました。
監禁場所となった住宅の親は、息子(少年C)や主犯格らの暴力に完全に怯えており、自宅2階で異変を察知しながらも警察へ駆け込むことができませんでした。臨床心理学や家族社会学が指摘する「共依存」および「家庭内テロリズム」の状態に陥っており、家庭という最も身近な防波堤が完全に無力化していたのです。
主犯グループは学校をドロップアウトし、夜の繁華街やゲームセンターに居場所を求め、シンナー吸引や恐喝を繰り返す中で規範意識を摩耗させていきました。少年集団特有の「内集団バイアス」が働き、グループ内での序列維持や誇示のために、より過激で残虐な行為へとのめり込んでいった心理的メカニズムが藤井氏の調査によって浮き彫りにされています。