企業や取引先から返信用封筒を受け取り、書類を同封して送り返す立場になった場合、宛名面に印刷された「行」や「宛」をそのままにして送るのは致命的なマナー違反となります。相手がへりくだって付けた「行」を消し、敬称へ昇格させるのが受取側の義務です。
二重線による消し方の作法とルール
「行」を消す際は、黒のペンと定規を用いて綺麗な平行二重線を引くのが最も品格ある手法です。フリーハンドで引いた歪んだ線や、ペンで塗りつぶす行為、修正テープ・修正液の使用はビジネス文書として不適切とみなされます。
縦書きの場合は「行」の文字に対して縦にまっすぐ2本線を引くか、右上から左下にかけて斜め2本線を引きます。斜め二重線は「文字を消した痕跡」がより明確に見えるため、実務で広く好まれています。なお、赤ペンで消すのは「絶交」や「修正指示」を連想させるためタブーであり、必ず黒インクを使用してください。