彼女の芸能人生を決定づけたのは、1984年に起きた生放送での「放送禁止用語発言事件」だろう。深夜番組のノリの中で、ある大物タレントに唆される形で口にしてしまった一言。それは、瞬く間に彼女を奈落の底へと突き落とした。
約2年間に及ぶ謹慎処分。仕事はすべて激減し、一時は芸能界引退も覚悟したという。しかし、この絶望的な期間こそが、彼女のタフな精神力を養う土壌となった。実家の香川県に一時帰郷し、自分自身を見つめ直した日々。この挫折がなければ、後の「バラエティ女王」としての松本明子は誕生していなかったかもしれない。