この形態の最大の特徴は、映画『エイリアン』を彷彿とさせる頭部の長大なフォルムと、不気味に蠢く肩の突起群だ。巨匠・鳥山明氏が描いたこの異形デザインは、従来のストレートな強者像とは一線を画していた。王道のカッコよさではなく、生理的な不快感と不気味さを強さの象徴に昇華させた独自の発想力には、集英社の編集部や当時のファンも息を呑んだ。
キャラクターに「変身」を重ねさせることで読者の予想を裏切り続けた鳥山美学。洗練された美しい最終形態へと至る前段階として、あえて「最も怪物らしい姿」を挟み込むストーリーテリングの緻密さは、現代のバトル漫画にも多大な影響を与えている。