Q1:窓ガラスの外側に張り付いている野生のヤモリでも、オスメスを見分けられますか?
A1:極めて簡単に判別可能です。夜間、室内の明かりに集まるヤモリを下(室内側)から見上げると、ガラス越しに腹部が完全に見えます。後肢の間に黒ずんだ小さな点々がV字状に並んでいるか、尾の付け根が二股にふっくら膨らんでいればオス、平坦で孔が見当たらなければメスと即座に判断できます。
Q2:尻尾が自切して生え変わった「再生尾」の個体でも、性別の見分けはつきますか?
A2:問題なく判別できます。ヘミペニスが収納されているのは「尾の最基部(総排泄孔の直後)」であり、自切が起きる切断面よりもわずかに体幹側に位置しています。また、前肛孔はお腹側の鱗にあるため、尻尾の自切の有無に一切影響されません。前肛孔の列を確認するのが最も確実です。
Q3:メスが1匹だけでケージ内にいるのに、白い卵を産みました。これは有精卵ですか?
A3:単独飼育であっても、性成熟したメスは鳥類と同様に「無精卵」を産み落とすことがあります。無精卵は黄色っぽくブヨブヨと柔らかいことが多く、放置するとカビが生えるため速やかに取り除いてください。ただし、野生下で捕獲した成体メスの場合、交尾から数ヶ月にわたって体内に精子を貯蔵(貯精)して有精卵を産むケースがあるため、数週間は湿度を保って様子を見る価値があります。
Q4:前肛孔の分泌物が固まって飛び出しているように見えます。病気でしょうか?
A4:オスの成熟個体によく見られる正常な生理現象です。繁殖期になるとフェロモンを含む分泌物がワックス状に固まり、前肛孔プラグと呼ばれる突起状の塊になることがあります。通常は脱皮とともに自然に剥がれ落ちますが、排泄孔を完全に塞いで炎症を起こしている場合は、ぬるま湯でふやかして慎重にケアするか爬虫類専門の動物病院を受診してください。