ブルーボタンインコを飼育する上で、飼育書には小さくしか書かれていない重大なリスクがいくつか存在します。
第一の盲点は、「過度の共依存による毛引き症」です。一途すぎる性格ゆえに、飼い主への執着が強くなりすぎると、留守番のストレスや構ってもらえない寂しさから自らの胸や翼の羽をむしり取ってしまう「毛引き・自傷行為」に陥ることがあります。これを防ぐためには、1羽に依存させず、おもちゃの定期的なローテーションやフォージング(採食採餌トイ)を用いて「1人で遊ぶ時間」を確立させることが不可欠です。
第二の盲点は、「家庭内の突発的事故」です。ボタンインコは狭い隙間や布の中に潜り込む習性があります。放鳥時にクッションの隙間、布団の中、飼い主の服の中に入り込み、気付かずに圧死させてしまう事故が後を絶ちません。また、テフロン加工の調理器具を空焚きした際に発生するガスは、小鳥にとって数分で死に至る猛毒です。放鳥時は台所での火気使用を禁止し、部屋の安全を完全に確保しなければなりません。
【プロの結論】ブルーボタンインコをおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ブルーボタンインコとの暮らしは、深い愛情の交歓という無上の喜びをもたらしますが、すべての人に適しているわけではありません。お迎え前に以下の基準を冷静に照らし合わせてください。
【飼育をおすすめできる人】
- 鳥の気分や習性を尊重し、噛まれても感情的にならず冷静に対処できる人
- 毎日最低30分〜1時間の放鳥と、毎日のケージ清掃・温度管理を惜しまない人
- 10〜15年以上にわたり、生活環境が変わっても終生飼育する覚悟がある人
【飼育を慎重に再考すべき人】
- 「おしゃべりする大人しい鳥」を求めている人
- 集合住宅で完全な静音環境を求められる人、または甲高い音が苦手な人
- 小さな子供がおり、インコからの突発的な噛みつき事故を管理しきれない家庭