腰椎圧迫骨折の看護|なぜ安静が逆効果?早期離床と看護計画の鉄則

腰椎圧迫骨折の看護|なぜ安静が逆効果?早期離床と看護計画の鉄則

腰椎圧迫骨折の看護|なぜ安静が逆効果?早期離床と看護計画の鉄則について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。

整形外科病棟や回復期リハビリ病棟の看護師を対象とした聞き取り調査や、ナースコミュニティに投稿されるリアルな手記には、教科書通りの指導がいかに通用しないかが赤裸々に綴られています。

「朝のバイタルサイン測定時、わずかにギャッジアップしただけで『頼むから動かさないでくれ!痛くて死にそうだ!』と絶叫された。申し送りの離床計画を進めなければならない重圧と、患者を苦しめている罪悪感で押しつぶされそうになる」(病棟勤務3年目・看護師の手記より)

患者側が抱える心理的負荷も極限状態です。圧迫骨折の痛みは「骨の中で何かが突き刺さるような鋭利な激痛」と表現されることが多く、一度その痛みを体験した高齢患者は、身体を動かすこと自体に強い破局的思考(痛みを過大評価し、動いたら骨が粉々に砕けると思い込む心理)を抱きやすくなります。この「恐怖による動作回避」が、離床を拒絶する最大の要因です。

臨床現場で求められるのは、単に「リハビリの時間ですから頑張りましょう」と強要することではありません。「お薬が効いてくる30分後にお手伝いします」「背骨をひねらない起き上がり方を一緒に行いましょう」というように、看護師が動きを完全にコントロールし、痛みを最小限に抑える手順を予告・実演することで、患者の心理的防壁を解きほぐしていく伴走の姿勢です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。