平面交差点における最大の宿命は、青信号を待つ停車時間だ。複数の進行方向が同一平面上で交わる限り、車群の停止と発進は避けられない。この停止の連鎖が衝撃波のように後方へと伝播し、慢性的な自然渋滞を引き起こす。立体化はこの交錯点を物理的にゼロにし、加減速のロスを極限まで削ぎ落とす。
国土交通省が主導する最新の道路整備基本計画では、全国の主要ボトルネック交差点における立体化が急速に具体化している。とりわけ斉藤鉄夫前国交相の時代から継続して推進されてきた重点投資エリアでは、都市部へのアクセス時間を最大で40パーセント削減する野心的な工程表が進行中だ。単なる渋滞緩和にとどまらず、自動運転トラックの隊列走行を見据えた専用レーンの設計など、次世代のモビリティと完全同期するインフラへと進化を遂げている。