大手映画興行会社である東急レクリエーションが手掛けた「109シネマズ明和」は、2001年7月に国道122号沿いの好立地にオープンしました。全6スクリーン・約1,300席を備え、当時としては先進的な音響システムとゆったりとしたシート設計を誇り、東毛エリアや埼玉県北部から多くの観客を引きつけました。
順風満帆に見えた同館が2010年8月に営業終了へ至った最大の理由は、周辺エリアにおける大型ショッピングモール併設型シネコンの急増です。2000年代中盤以降、車で30分圏内に「イオンモール太田(イオンシネマ太田)」や「イオンモール羽生(イオンシネマ羽生)」が相次いで開業しました。
買い物や食事が一箇所で完結する巨大モール型シネコンへ観客が流出し、単独ロードサイド型シネマだった明和館は厳しい集客競争に直面します。最終的には定期建物賃貸借契約の満了時期と重なったことが決定打となり、9年間の歴史に静かに幕を下ろす結果となりました。