「成犬になっても1キロ前後のままと言われたのに、気づけば3キロを超えていた」。取材を進める中で、最も多く耳にしたのが体重推移にまつわる飼い主たちの戸惑いだった。子犬期のサイズだけで将来の大きさを正確に予測することは、熟練のプロであっても極めて難しい。
取材に応じたベテランのブリーダーは、月齢ごとの推移についてこう明かす。生後2ヶ月で400g前後、生後3ヶ月で600〜700g程度であっても、生後5ヶ月を過ぎたあたりから骨格の成長が急加速する個体は決して珍しくない。最終的に1.5kg未満に収まる個体もいれば、遺伝的背景によって先祖返りを起こし、一般的なトイ・プードルサイズまで成長するケースもある。「小ささ」だけを保証条件として購入契約を結ぶことは不可能に近く、サイズの変化を受け入れられないまま育てることは、飼い主にとっても犬にとっても不幸な結末を招きかねない。