「葉隠透の素顔はいつ、どのエピソードで拝めるのか」――これは連載開始当初からヒロアカ読者の間で最も熱心に議論されてきたテーマでした。その歴史的な瞬間が訪れたのは、原作漫画第337話「少女の涙」(コミックス34巻収録)です。
物語が最終章へ突入し、雄英高校内に潜むオール・フォー・ワン(AFO)へのスパイ疑惑が最高潮に達した局面でした。暗闇の森林の中で放たれた青山優雅のネビルレーザーを、葉隠が身を挺して屈折させた刹那、レーザー光の強い反射によって彼女の「透明化」が一時的に乱れました。そこに浮かび上がったのは、大粒の涙を流しながらクラスメイトの罪を悲しむ、圧倒的な美しさを湛えた少女の素顔だったのです。
さらに読者を熱狂させたのが、その後に披露された公式カラービジュアルです。週刊少年ジャンプ2022年45号の巻頭カラー扉絵、および単行本第37巻の表紙・カバー下において、堀越耕平氏自身の手によってフルカラーの葉隠透が描き下ろされました。透明感あふれるライトグリーンの瞳に、ふんわりとウェーブした明るい髪、整った顔立ちが鮮烈に描かれ、SNS上では「想像を遥かに超える超絶美少女」「1年A組でトップクラスの可愛さではないか」と称賛の声が爆発的に拡散しました。
これまで衣服と手袋の動きだけで喜怒哀楽を表現してきた彼女が、初めて見せた「生身の表情」。それが仲間の裏切りに対する深い悲嘆の涙であった点に、本作が誇るドラマツルギーの凄みが凝縮されています。