サツマイモの苗作りを成功させる最大の鍵は、畑への定植時期から逆算したスケジュール設計にあります。サツマイモの植え付け適期は、遅霜の心配が完全になくなり、地温が安定して18度を超える5月中旬から6月下旬です。苗(挿し穂)として十分な長さである25cm〜30cm(本葉7〜8枚)に育つまでには、芽出し開始からおよそ60日〜75日を要します。
したがって、サツマイモ苗作りの適期と時期は、寒冷地を除けば3月上旬から中旬がベストタイミングとなります。農業実践者の栽培ログや現地取材でも、3月10日前後に種芋を仕込む事例が極めて多く見られます。この時期にスタートすれば、5月下旬の絶好の植え付けシーズンにちょうど1番苗を切り取ることが可能です。
採取できる苗取りの時期と本数の目安として、中型(200g〜250g程度)の健康な種芋1本から、1回の手作業で5〜8本前後の苗が採取できます。サツマイモは芽を切った節から次々と側枝を伸ばすため、2週間おきに2番苗、3番苗と繰り返し収穫が可能です。最終的に1つの芋から20〜30本程度(およそ4〜5束分)の良質な苗を確保できる計算になります。わずか1〜2本の種芋を用意するだけで、家庭菜園の1〜2ウネ分を十分に賄える生産力を秘めています。