住宅街の花壇や公園の石垣など、身近な庭で見かける虹色トカゲの正体は、日本固有の爬虫類であるニホントカゲ(またはヒガシニホントカゲ)の幼体です。成体になると全体的に光沢のある褐色や黄褐色へと変化しますが、生まれてから成熟するまでの約1〜2年間のみ、息をのむほど鮮やかな色彩を身にまといます。
日本列島に広く分布するこのトカゲは、分子系統解析の進展によって地理的な分類が明確化されました。東日本から北日本、北海道にかけて分布するのはヒガシニホントカゲ 特徴として知られ、西日本に分布するニホントカゲとは外見上ほぼ見分けがつかないものの、遺伝的に明確に区別されています。いずれの種類であっても、幼体期に現れる黒褐色のボディ、明瞭な5本の黄金色のライン、そして鮮烈なニホントカゲ 幼体 青い尻尾という特徴は共通しています。
この目を引くブルーの発色は、色素によるものではなく、光の波長が微細なウロコの構造によって散乱される「構造色」と呼ばれる物理現象によるものです。モルフォチョウの翅やタマムシの鞘羽と同じ原理であり、見る角度や太陽光の当たり方によって青から紫、エメラルドグリーンへと虹色に変化して見える理由はここにあります。