インターネットの掲示板やSNS上では、帯の種類に関して古い固定観念に基づいた誤解が散見されます。特に検索キーワードでも関心が高いのが「作り帯は安っぽく見えてダサいのではないか」「兵児帯を大人が結ぶと幼稚に見えるのではないか」という不安です。
かつての作り帯は、テカりの強い安価な化学繊維で結び目が真四角に固定されており、遠目から見ても「プラスチックプレートのように不自然」という製品が存在したのは事実です。しかし、着物メーカーの企画担当者が明かす通り、製造ラインの進化によって結び目の立体感や手結び風のニュアンスが劇的に向上しました。現在流通している中価格帯以上の作り帯は、手結びした文庫結びと見分けがつかないレベルに到達しています。「手抜き」ではなく「スマートな選択肢」として捉え直されています。
また、「兵児帯=子供の盆踊り用」というイメージも過去の遺物です。元来は男性や子どものくつろぎ着に使われていた歴史がありますが、アパレルブランドが大人向けのニュアンスカラー(くすみラベンダー、チャコールグレー、エクリュなど)やプリーツ加工を施した製品をリリースしたことで状況は一変しました。適度な光沢感と落ち着いた色調を選べば、むしろ半幅帯には出せない柔らかな艶っぽさを表現できます。