妖怪としての知名度と並び、現代のエンタメ界で「海坊主」という名前を不動のものにしたのが、北条司氏による大人気ハードボイルド・アクション漫画『シティーハンター』です。
作中に登場する「海坊主」は、主人公・冴羽獠の親友であり無二のライバルでもある凄腕のスイーパー(始末屋)。本名は「伊集院隼人(いじゅういん はやと)」、裏社会では「ファルコン(Falcon)」のコードネームで恐れられるスキンヘッドにサングラス姿の筋骨隆々な大男です。
彼の過去は非常に重厚でドラマチックに描かれています。中南米のゲリラ部隊に所属していた軍人時代、敵対する部隊にいた若き日の冴羽獠と交戦。その際、薬物投与によりバーサーカー状態となっていた獠によって視神経を傷つけられ、年月を経て徐々に視力を失っていくという宿命を背負うことになります。
屈強な外見と圧倒的な射撃スキル・罠設置の技術を持つプロフェッショナルでありながら、「無類の猫好きで、子猫を見ると身体が硬直してパニックになる」「極度の女嫌いで女性に触れられると赤面する」といった愛すべきギャップを併せ持ちます。パートナーである美樹と共に「喫茶キャッツアイ」を営む日常の姿も含め、連載開始から数十年が経過した現在も幅広い世代から絶大な支持を集めています。