甲子園球場という特別な空間において、天理の応援がもたらす影響力は極めて大きい。一度演奏が始まれば、球場全体が独特の空気感に包み込まれる。グラウンド上の相手投手にかかるプレッシャーは想像を絶するものだ。
2026年現在も、その伝統は脈々と受け継がれている。吹奏楽部と応援団、そして全校生徒が一体となって生み出すリズムは、選手たちの背中を強力に押し出す。一打同点の場面、アルプスの「わっしょい」が最高潮に達した瞬間、天理の打者は異様な集中力を発揮する。応援は単なる演出ではない。勝敗を左右する、名門の第10の戦力なのだ。