就職活動における都市伝説として、「長形3号封筒に履歴書を三つ折りにして送っても問題ないか」という議論がネット上で定期的に燃え上がります。知恵袋やSNSでは「三つ折りで郵送したが大手企業から内定をもらった」という体験談が散見されますが、これを真に受けるのは極めて危険です。
東証プライム上場企業を中心とする複数の人事採用責任者への取材によると、現場の実態は極めてシビアです。採用部門では、送られてきた応募書類を直ちにスキャナーで読み取って社内管理システム(ATS)に取り込んだり、面接官用に複数部コピーしたりします。この際、強い三つ折りの折り目がついていると、オートシートフィーダー(自動原稿送り装置)で紙詰まりを起こす原因になります。また、ファイリング時にも折り目が浮いて管理しづらく、人事アシスタントの手間を無駄に増やしてしまいます。
したがって、就職活動における公式ルールは「A4用紙を折らずにそのまま収納できる角形2号(角2)封筒を使用する」一択です。透明なクリアファイルに書類一式(添え状、履歴書、職務経歴書)を挟み、角2封筒に入れて簡易書留や特定記録等で送付するのが標準です。
例外として三つ折りが許容されるのは、アルバイトの面接において「履歴書を持参してください」と指示され、なおかつ鞄が小さくクリアファイルを折らずに持ち運べないケースなどに限定されます。その場合であっても、長3封筒表面に赤字で「履歴書在中」と四角く囲んで記すのが最低限の作法です。