睡眠医学の領域で2026年に発表された最新の臨床検証データによると、日本人の推計1,000万人以上に潜在するとされる睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者が不用意に口テープを使用した場合、血中酸素飽和度(SpO2)の急激な低下を招くリスクが証明された。気道が閉塞した状態で口を塞ぐと、呼吸努力のみが空回りし、胸腔内圧が著しく低下するのだ。
日本睡眠学会に所属する専門家グループの検証でも、構造的に顎が小さなアジア人は舌根沈下(舌が喉の奥に落ち込むこと)を起こしやすく、テープによって物理的に口を閉じても無呼吸症状自体は改善しないケースが多いことが示された。安易な自己判断は、病状の悪化を招くトラップになりかねない。