薬の是正と並行して、加藤茶の驚異的な若返りを支えたのが、綾菜夫人がゼロから学んだ食事療法と介護スキルです。
結婚当初、ブログに掲載された食卓の写真にトンカツやステーキなどの肉料理が並んでいたことから、ネット上では「高カロリーな食事で早死にさせようとしている」といった理不尽極まりないバッシングが吹き荒れました。しかし、それは加藤茶本人の「肉が食べたい」というリクエストに応えたものであり、大病を患った夫の体を守るためには根本的な体質改善が不可欠だと痛感した綾菜さんは、自らの生活を一変させます。
綾菜さんは料理学校へ通うだけでなく、食生活アドバイザーや野菜ソムリエの資格を取得。さらには高血圧予防の要である「1日の塩分摂取量6g未満」を厳格に守りつつ、出汁(昆布・鰹節・煮干し)の旨味や柑橘類の酸味、香味野菜を活用した独自の「魔法の減塩レシピ」を開発しました。味覚に妥協しない加藤茶を満足させながら、血管への負担を最小限に抑える日々の工夫が実を結び、加藤茶の血圧と血液検査の数値は見違えるほど安定したのです。
さらに綾菜さんの学びは食にとどまりませんでした。将来的に必ず訪れる夫の高齢化を見据え、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)、実務者研修を相次いで修了。最終的には国家資格である介護福祉士の試験に合格しました。単なる「年の差夫婦」の枠を越え、専門的な医学・介護の知見に基づいたプロフェッショナルな支えが、80代を迎えた加藤茶の足腰と精神を支えています。