受験を意識し始めた高校生がよく気にする指標に「奈良コンピュータ専門学校 偏差値」があります。ここには専門学校教育特有の大きな誤解が存在します。
専門学校の入試において、大学受験のような学力偏差値は一切存在しません。入試選考は「書類審査」「面接」「適性検査」「小論文」を中心とする推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)が主流であり、学力試験による足切りを課す学校は極めて稀です。定員割れを起こしている教育機関の場合、実質的な合格率はほぼ100%に達し、募集要項に定められた書類を提出し、基本的な対人マナーが守れれば合格できるのが業界の通例です。
問われるべきは入学時の難易度ではなく、入学後のITエンジニア 資格取得実績です。IT業界において登竜門とされる国家試験「基本情報技術者試験(FE)」の合格実績は、その学校の教育水準を測る極めて精度の高いバロメーターとなります。
国家試験の午前試験免除制度(修了試験に合格することで本試験の午前試験が免除される認定制度)を導入している学校であれば、計画的な対策カリキュラムが組まれている証左と言えます。しかし、在校生全体の合格率が全国平均(約40〜50%)を大きく下回っている学校の場合、カリキュラムが形骸化しているか、学生の学習意欲の維持に課題を抱えているリスクが高いと判断せざるを得ません。