可睡斎が他の寺院と一線を画すのは、禅寺の静謐さと華やかな季節催事が高次元で融合している点です。年中行事の中でも特に全国的な知名度を誇る3大イベントの魅力を整理しました。
1. 可睡斎ひなまつり(1月1日〜3月下旬)
登録有形文化財である「瑞龍閣(ずいりゅうかく)」の大広間に設置される、日本最大級の32段・1,200体のおひな様段飾りは圧巻の一言です。人形供養のために全国から納められた雛人形に「もう一度命を吹き込みたい」という僧侶たちの思いから始まったこの催事は、室内ぼたん庭園や吊るし雛の回廊と相まって、空間全体が艶やかな桃色の世界に包まれます。
2. 遠州三山 風鈴まつり(5月下旬〜8月31日)
遠州の初夏から夏を彩る「風鈴まつり」では、境内を埋め尽くす数千個の色鮮やかな江戸風鈴が涼やかな音色を奏でます。赤・青・黄・緑の風鈴が頭上を覆う「風鈴小道」はSNSでも屈指の人気撮影ポイントとなっており、参拝者の心身を清める「水無月ぜんざい」などの限定茶屋メニューも好評を博しています。
3. ぼたん園(春:4月中旬〜5月上旬 / 冬:1月〜2月)
広大な庭園に約150種・2,000株以上のボタンが咲き誇る春のぼたん園は、遠州随一の花の名所です。ひな祭り期間中に瑞龍閣内で特別公開される「冬の室内ぼたん」とともに、寒冷な季節から新緑の季節にかけて境内に彩りを添えています。