化粧まわしは、十両以上の関取が幕内・十両土俵入りを行う際に締める特別な礼装です。その構造は、締めるための「まわし(帯部分)」と、前垂れとなる豪華な装飾部分、そして裾に垂れる「馬簾(ばれん)」と呼ばれる房飾りから成り立っています。すべて完全なオーダーメイドであり、既製品が存在しない世界です。
気になる化粧まわしの値段・費用相場ですが、一般的な仕立てで150万円〜300万円程度、豪華な総手刺繍や立体感を極めた高級品になると500万円〜1000万円超に達します。かつて昭和の大横綱や平成の名力士に贈られた記念碑的な化粧まわしの中には、ダイヤモンドや宝石をあしらった数千万円から1億円超相当の超弩級品も記録されていますが、現代の公式な本場所で実用されるものは、主に200万〜500万円の価格帯が主流となっています。
この費用の多くは、高級絹織物の生地代に加え、熟練職人が何十万本もの絹糸を数か月かけて手作業で刺し重ねる「相良刺繍(さがらししゅう)」や「駒刺繍(こまししゅう)」といった超絶技巧の工賃に充てられています。