家庭菜園の現場を調査すると、同じ品種・同じ肥料を使っていても、1株あたりの総収穫量が10〜15個程度で終わるケースと、秋の終わりまでに40〜50個以上を収穫するケースで二極化しています。群馬県の農業法人「ぐんま堀越ファーム」などの栽培指導現場が示すデータでも、収量の差を生む主因は日当たりと「樹勢(植物の生育の勢い)のコントロール」にあることが明らかになっています。
ナスは非常に生育が旺盛で、放っておくと四方八方にわき芽を伸ばします。しかし、枝葉が茂りすぎると内側に光が届かなくなり、光合成効率が落ちるだけでなく、風通しが悪化してハダニやうどんこ病の温床になります。さらに、余計な葉や枝に養分が奪われる「シンク・ソース関係の乱れ」が起き、本来太るべき果実に栄養が届かなくなります。定期的なハサミ入れによって不要な器官を間引き、成長エネルギーを新しい花と果実に集中させることが多収穫の絶対条件です。