筋取りの途中で最もイライラする瞬間といえば、肉の脂や水分で筋が指先からニュルッと滑り抜ける現象だろう。力任せに爪を立てれば筋は千切れ、肉は傷つく。この日常のイライラを劇的に解消するのが、小さくちぎった1枚のキッチンペーパーだ。
濡れた手で筋を直接掴むのをやめ、乾いたペーパー越しに筋の先端をギュッと挟んでみる。信じられないほどのグリップ力が生まれ、指先の力がダイレクトに筋に伝わるようになる。2026年の調理現場では、布巾の代わりに使い捨ての厚手不織布ペーパーを使うのが衛生面と効率面の両面で常識となった。滑り止めに専用のトングやピンセットを買い揃える必要はない。台所にある紙1枚が、最高のアシスタントになる。