事の発端は、東北地方のある寂れた温泉街だった。人口減少と観光客の激減に頭を抱えていた地元青年会が、起死回生の一手として企画したのが始まりだ。当初は予算もなく、手作りの衣装とスマートフォンのカメラ一台からスタートしたという。
「最初は誰も見向きもしませんでした」と、立ち上げメンバーの一人は振り返る。しかし、地元の老舗旅館の若女将や、地元農家の娘たちが等身大の姿で地域の魅力を発信するスタイルが、徐々にネット上で注目を集め始める。飾らない日常と、どこか懐かしい風景のコントラストが、都会の喧騒に疲れた人々の心に刺さったのだ。