あれから11年が経過した2026年。木村氏は今、再びサッカーの現場に関わっている。完全に病前の状態に戻ったわけではない。しかし、杖なしでしっかりと歩き、明瞭な口調でサッカーを語る姿がそこにある。サッカー教室で子供たちに指導を行う彼の目は、現役時代さながらの鋭さを取り戻している。
「体が動かんなら、頭を使えばええ」。そう笑いながら語る彼の姿は、老若男女問わず多くの人々に勇気を与えている。障害を抱えながらも、自分にできることを見つけ、社会に還元していく。その姿勢こそが、彼が今なおレジェンドと呼ばれる理由だ。